第4話:今思うと、こうして僕は駆け上がったんだ

第4話もぜひお楽しみください。


では、どうぞ!

____________________________

 僕の目の前に現れた
 奇跡の男・マモル君はとっても変わっていた。

 「 あら、おだちゃんさぁ~

     マリちゃんと結婚しなさいよぉ~ 


   だってさぁ


   おだちゃんと結婚すれば
   マリちゃんは・・・
 


     『 おだマリ 』

       ↓↓↓

    『 おだまり!!! 』 だよ(笑)!

    おだまり!

      おだまり!!

        おだまり!!!


    きゃははは~!!!! 」


 と笑いながら
 僕の背中を何度も強く叩いた。


 おばちゃんキャラというか
 KABAちゃんやおすぎとピーコに
 近いキャラと言ったほうが近いかもしれない。

 それが奇跡の男・マモル君だった。

 マモル君は

 どこでも、誰にでも

 途中から会話に口を挟み
 バシバシ手や背中を叩きながら話すのだが

 なぜか、女子からは異常なともいえるほど絶大な人気があった。


 牛乳吹きブームの影響で
 地底500kmくらいまで落ちていた僕の地位。


 それを何とか引き上げたい僕にとっては

 マモル君を観察するのは、ごく自然のことだった。

 それからマモル君観察が始まった。


 しかし、マモル君の秘密は


 カズヤ君や
 ノブアキ君や
 ミツヒデ君のように

 カンタンには見つからなかった。

 が!

 それから数日後のこと

 マモル君のある動作に僕の目は釘付けになった。

 それは授業中のこと


 マモル君の隣の女子が消しゴムを落としたとき

 マモル君はすばやく
 彼女の消しゴムを拾い上げ

 彼女の机においてあげた。

 彼女はマモル君の方を向き
 可愛くお辞儀をしたのだ!

   「 こ、コレだ! 」

 僕の背中に電流が流れた。


 
 それまでの僕と言えば


 隣の席のマリちゃんが消しゴムを落とすと


 足でより遠くに蹴飛ばしていた・・・。

 マモル君と僕の行動は
 天と地ほどの正反対だったのだ。

 それからと言うもの


 僕は、マリちゃんはもちろん

 周りで誰か、何かを落とさないか

 半径2mの落し物レーダーを張り巡らしていた。

 そして、

 誰かが物を落とすと
 床に落ちた瞬間に拾い上げ

 その持ち主の机にそっと置いてあげた。

 僕の中では

 地球征服をもくろむ悪の軍団から
 地球を救うヒーローの気分だった。


 落とし主の驚く顔がたまらなかった。

 その顔は僕の心のガソリンとなり
 僕の落し物レーダーの半径はますます広がっていった。


 しかも、レーダーの感度は完璧だった。


 物が落ちそうな
 わずかな危険信号までも感じ取る
 高いレベルまで感度は上がっていた。

 落ちた瞬間に出動し
 落とし物を一瞬で拾い上げ

 無言で、落とし主の机に返し

 颯爽と自分の席に戻る。

 特にマリちゃんと反対隣の
 ヒロコちゃんの驚く顔が快感だった。


 こうして

 悪の軍団から
 人々は救われたのだった。

 ブーイングは全くおきなかった。

 むしろ

 感謝の言葉が次々と届けられた。


 学級新聞の何でもランキングにおいても

 常に圏外だったのに

   『 お父さんだったらいい男子 』 ランキング


 でみごとに、
 トップ争いに食い込むことができた。

 今思えば

 人に優しくする嬉しさを覚えた一番最初が
 落し物拾いだったのかもしれない。

 今、振り返ってみると

 たぶん、そのあたりから
 僕の小学校生活は変わったんだと思う。

 その後の僕は


 ヒエラルキーの底辺から
 少しずつだが這い上がることができた。

 もちろん

 ひとつひとつの階級をあがるには

 友達の多い人の観察と分析
 原因要素の抽出


 そして

 その原因要素の実行


 このプロセスを何度も繰り返した。

 もちろん、失敗も恥ずかしい経験も何度もあったが


 その結果


 学級委員長になったり

 リーダーシップを発揮する機会を手にして

 気づくと

 小学校6年生の学芸会では


 1時間半にも及ぶ長編劇の
 主役を務めるようになっていた。

 その後は

 順調にヒエラルキーを駆け上がり

 中学では
 生徒会の副会長を2年間連続で経験した。

 卒業式では

 式典終了後に
 先生たちを体育館に呼び出し


 サプライズで
 先生の逆卒業式を敢行した。

 先生一人ひとりに

 通信簿をみんなで作り

 プレゼントと共に卒業証書を送った。

 同級生はもちろん
 先生たちも号泣していた。

 どもりが原因で

 僕が話すたびに
 何度も笑われたあの頃から比べたら

 楽しい中学校生活だった。

 それから
 高校に入りあっと言う間に卒業するが

 実は、

 僕は、あることが
 全くできないまま大学に入学するのであった。

 それは・・・。

   「 場の空気を読む 」


 と言うことだった。


 それが原因で
 その後、何度も恐ろしい経験をすることになるのであった。

 18歳の大学1年の時
 僕は何度も思ったことがあった。

 それは、

 「 18年間分の辛いことを全て足したとしても

       この瞬間には全然かなわない 」

 全ては

 場の空気を読むことができなかったからだった。

 果たして
 マサヨシ君の身に何が起きたのか・・・。

____________________________


 
      『 あなたの冒険を振り返るポイント! 』

 ・ 子供の頃、周りから喜ばれたことはありませんでしたか?
   それはどんなことをしたのですか?


 ・ 友達で、人を喜ばせるよなことをしている人はいましたか?


 ・ その友達は、どんなことをしていましたか?


 ・ 小学校、中学校、高校で感動して泣いたこと
    悔しくて、涙を流した経験は何ですか?


 ・ どうしても苦手だったこと、克服できなかったことは何でしたか?

 
 きっと、それはあなたにとって大きなヒントになるはず!


 さぁ、そのヒントを持って
 次の「マサヨシ君の大冒険」をお楽しみに!

 この感想や気づきを
 お気軽にコメントしてくださるとうれしいです。

 あなたのコメントが
 誰かの冒険のヒントになるかもしれません。

 ⇒続きの第5話はコチラからどうそ



投稿者 oda : 2005年01月27日 23:31

トラックバックURL:

"第4話:今思うと、こうして僕は駆け上がったんだ"へのコメント

いつも楽しく読ませていただいています。小田さん人格形成はこういう風になされたんだなー感動しました。私はといえば半径50センチどころか自分自身のことでイッパイイッパイでした。今日という日をきっかけに小田さんに一歩でも近ずけるよう人に対する心配りに努めたいと思います。

投稿者 伊藤ノブ子 : 2006年05月19日 12:33

小学生のときにすでに、

   『 お父さんだったらいい男子 』
     
           ランキング 1位・・・

  小学生でお父さん。。。
          お父さん。。。

 今の小田さんだったら、

    『今注目の人ランキング1位』ですねっ!

   


投稿者 冒険好きM : 2006年05月19日 12:39

毎回楽しく拝見しています。

マサヨシ君はどんなに地底深く落ち込んでも

あきらめずによくがんばっていますが、

なぜ、そんなにがんばれたのですか?

周りの応援があったのですか、それとも

純粋に友達が欲しい、これだけでこんなに

がんばれるものですか。

投稿者 minoura : 2006年05月19日 17:13

私の初恋は、小学生のとき、私が落としたケシゴムを拾ってくれた男の子でした♪

小田さんのお話を拝読して、30年も前のそんなこと・・思い出しちゃいました。

ケシゴム拾い・・・おそるべし。

だって、小学生の同級生の男の子なんて、みーんなアホでいじめっこな鼻たらしだったんだもん。

ケシゴムだってマサヨシくんと同じにさらに遠くに蹴飛ばされてたものねぇ。

そこをサッと拾ってくれる大人じゃん!な行為にしびれてしまったのね。

クマサカケンジくん。元気かな。

次回も楽しみにしています!!

投稿者 プリシラ : 2006年05月22日 23:30

中学の同級生の者です。小田くん、すごいですね☆同級会ではお話出来なくて残念です。これからも頑張って下さいね。応援しています。

投稿者 匿名希望 : 2006年09月04日 15:28